12ch eDNAサンプラーは最もベーシックなモデルのサンプラーです。サンプラーの本体が専用の浮体に収納されているため、そのまま水面に浮かべて使用可能です。最大で12種類のサンプル（共洗い機能使用時は11種類）を濾過し、eDNAをフィルタユニット上に濃縮します。濃縮後にはDNAを固定するための試薬を自動で導入します。タイマー設定による完全自動動作の他、携帯電話網を介した遠隔操作によってオンデマンドでのサンプル採取も可能です。
またこの装置をベースにして多彩な派生モデルの試作・提供も可能です。詳しくはお問い合わせください。
この装置は文部科学省・海洋資源利用促進技術開発プログラム等の支援を受けながら、海洋研究開発機構（JAMSTEC）と東京大学が共同で開発した装置です。
| サンプル数 | 12（共洗い機能使用時は11） |
| 濾過量 | 標準1〜2L 調整可能 |
| フィルタ | ステリベクス他 |
| 固定試薬 | RNAlater他 |
| 電源 | アルカリ単一電池×19本 |
| 空中重量 | 約10kg |
【参考文献など】
- 福場辰洋, 小林陽子, 濵﨑恒二, 「12連eDNAサンプラーの開発と実用化に向けた改良」第7回環境DNA学会つくば大会（つくば, 2024.12.2）要旨集p. 11, 2024
- Fukuba, Tatsuhiro, et al. "Development and evaluation of automated gene collector–ATGC-12S for environmental DNA sample archive at aquatic environments." OCEANS 2022, Hampton Roads. IEEE, 2022.